あたしは成熟を目指す

プログラミング、思索、読書などの遍歴をとりとめもなく

言葉

木田元の本で読んだことだが(つまり原著にあたってはいないのだけど)、メルロ=ポンティによると、言葉というものは、その人の中にある思考を翻訳するものではなく、その思考を「完成させるもの」なのだそうだ。

わかる気がする。

自分の考えを紙に書き出してみたり、口に出して人に説明したりすると、それまでモヤモヤしていたものが、急にハッキリすることがある。また、誰かとの対話を通じて、1+1が2以上になることを体験したりもする。

人間は、言葉によってものを考えるので、考えを言葉にすることは、むしろ考えることそのものだと言えるんだろうね。